日本赤十字 復興支援活動報告

その他の国際活動

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中国大地震

支援のあゆみ

 2008年5月12日に中国四川省で発生した大地震は、死者・行方不明者8万7,000人以上、全壊家屋450万戸以上、被災者4,500万人の大きな被害をもたらしました。  災害直後から中国の赤十字社は緊急医療チームを被災地へ派遣しました。また、世界中から中国に寄せられた救援物資は、18万人のボランティアを通じて被災者に届けられました。日本赤十字社も各国の赤十字社とともに、テントや食糧、衛生用品を被災者に届けました。  震災から半年が過ぎ、冬が近づくと、避難所や仮設住居で過ごす被災者に布団や防寒服を届け、少しでも快適に暮らせるよう努めました。また、人々が安心で安全な暮らしを取り戻すための復興支援として、激震地の約2万世帯に個人住宅の再建資金の一部を支援しました。また、被災した四川省、甘粛省、陝西省の3省では、ひびが入った校舎を使い続ける学校や、医療器材が不足している病院などを中心に再建に取り組んできました。その数は小中学校30校、病院41カ所、村の診療所48カ所に及びます。  長い間厳しい環境で過ごしてきた人々も、新しい家や学校、病院が完成したことで安全な生活環境を取り戻し、子どもたちにもたくさんの笑顔が戻ってきました。震災から3年半、被災地は着実に復興を遂げ、多くの人々が震災前の穏やかな生活を取り戻しています。

日本赤十字社の活動

緊急支援

国際赤十字は10万世帯を対象に救援物資を提供。日本赤十字社も震災直後に職員を派遣し、直ちに約9,400世帯分のテントを被災地に緊急輸送しました。また、5万世帯に石鹸などの衛生用品を、4万世帯に食糧の配付を行いました。

復興支援

【越冬支援】

避難所や仮設住宅で厳しい冬を迎える被災者約82,000名に、布団や防寒衣類を配付しました。また避難生活が長期化する人々には、生活必需品である洗濯機を届けました。

【個人住宅の再建】

家を建て直す人々は、政府から補助金を受け取ったものの、多額の借金を抱えるケースが大半です。被害が大きかった綿竹市の中でも農村部の約2万世帯に、住宅再建費用の一部を現金で支給しました。

【学校再建】

震災で損壊した教室を使い続けていた学校や、プレハブ校舎で授業を受けていた子どもたちのために、四川省、甘粛省、陝西省の3省で、計30校の小中学校の再建を支援しています。また、激震地ではないため支援が行き届かない農村部にも日赤の支援は届いています。

【病院再建】

仮設プレハブで治療を受ける患者の環境改善のために、病院41カ所、村の診療所48カ所の再建を支援しました。その中でも、綿陽市の第二人民病院は、約1億5,000万円をかけて入院棟と医療技術棟が再建され、地域住民30万人の医療に役立っています。

【生計再建】

地震によって仕事を失った人々の、生活手段の回復と収入向上を目的とした職業訓練や小規模融資の支援を、国際赤十字を通じて行いました。

【こころのケア】

被災者のこころのケアに従事する約1,200人の地域保健ボランティアの育成を支援し、ボランティアによる約25,000世帯へのこころのケア事業を支援しました。

【給水衛生】

安全な水を供給するために、8つの村で上水道システムの建設を支援しました。現在では約2,200世帯に水道が引かれています。

救援金の使途

お寄せいただいた救援金総額 51億7,500万円
緊急救援
救援物資の購入、輸送:8億8,250万円 職員の派遣等:550万円
復興支援
被災者の越冬支援:3億1,000万円 個人住宅再建:17億2,100万円
学校再建:11億4,100万円 医療施設の再建:7億4,700万円
医療資機材:4,000万円 生計再建:1億4,600万円
アジア大洋州防災物資の備蓄:4,200万円 職員の派遣等:5,000万円
事業管理費等:9,000万円
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フォトギャラリー 写真: 渋谷 敦志
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BS朝日特番
「たくさんの謝謝(ありがとう)」
2011年11月23日放送
②「新しい住まい 新しい暮らし」
④「命のある場所 看護師の想い」
⑥「国境を越えて届いた謝謝」
①「きっかけは子供たちの絵」
③「感謝の絵に込められた気持ち」
⑤「東日本とつながった“がんばろう”」

朝日新聞 2011年11月23日掲載
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ミャンマーサイクロン

支援のあゆみ

 2008年5月2日夜から3日未明にミャンマーを直撃したサイクロン・ナルギス。ミャンマーのお年寄りに尋ねるとみな口を揃えて「これまで経験したことのない強風だった」と言います。死者数84,500人、行方不明者数53,800人、被災者数も240万人にのぼり、同国史上最悪の被害となりました。 災害直後、物資の備蓄が十分になかった同国に対し、4億5,000万円相当の救援物資(毛布、ビニルシート、蚊帳、衛生・台所用品、水タンク等)を空輸。現地でも輸送の支援を行いました。また、日本赤十字社は3,000万円の資金援助も行いました。 復興支援は13県・地区の10万世帯を対象に、生計再建、保健・衛生、住宅再建、災害対応能力の強化、学校再建などの分野で進められ、2011年7月に完了しました。災害から3年が経った現地を訪れた時に聞いた「今度は自分たちが誰かのために役立つことをしたい。支援してくれたみなさんが幸せであってほしい」という言葉に、未曽有の災害から立ち上がり力強く生きる人々の姿を感じました。

日本赤十字社の活動

緊急支援

日本から緊急に派遣された職員4人がヤンゴンにて空輸した救援物資の配付を支援。外国の支援団体が被災地に入りにくい状況の中、ミャンマー赤十字社のボランティアによって村落にも物資を届けることができました。

復興支援

【住宅再建】

強風や高潮で多くの建物が倒壊。赤十字は個人の住宅を約16,000戸建設しました。また、安全な避難場所確保のために100の赤十字ポストと呼ばれる集会所、20の保健センターを建設してコミュニティ活動の再開に寄与しました。

【生計再建】

強風・高潮被害を受けた約19,000人の人々の収入の回復を支援。肥料や家畜、ボートなどの配付を行ったほか、水田や農道の整備などの仕事で雇用機会をつくり、被災者の生活再建を後押ししました。被害のあった地域でも、今では青々と水田が広がり、人々が農作業をする姿が再び見られるようになりました。

【保健衛生】

約380,000人に対して地域保健や救急法などの知識を身につけてもらう講習会を実施。そのうち約17,000人は学校の生徒で、歌などを交えた手洗いや歯磨き等の楽しい衛生講習会が行われました。

【災害対応の強化】

災害発生当時、倉庫に充分な備蓄がなかった反省から、全国20カ所の倉庫に15,000世帯分の物資を備蓄。
また災害時に対応できる人材の育成を目的として180の地域でトレーニングを実施しました。

【学校再建】

子どもたちが再び安全な環境で学べるよう、また災害時には住民の避難所としても活用できるよう、鉄筋コンクリートの学校を60校再建しました。村に唯一の鉄筋コンクリートの建物はみんなの宝物だといい、先生や村の人たちによってメンテナンスされながら大切に使われています。

救援金の使途

お寄せいただいた救援金総額 14億2,900万円
緊急救援
救援物資、輸送費等:4億5,000万円 職員の派遣等:3,990万円
復興支援
生計再建:1億5,450万円 保健・衛生:8,350万円
住宅再建:1億9,500万円 災害対応の強化:7,260万円
学校再建:3億5,550万円 職員の派遣等:2,500万円
事業管理費等:5,300万円
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フォトギャラリー 写真: 今岡 昌子
© Masako Imaoka/MRCS/JRCS
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朝日新聞 2011年11月25日掲載
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チリ大地震

支援のあゆみ

 2010年2月27日、チリのマウレ州を震源としたマグニチュード8.8の大地震では、地震に加えて津波の被害が発生。死者512人、行方不明者56人、損壊家屋10万戸、経済損失300億ドル以上の被害がもたらされました。  災害直後、日本赤十字社は2000万円の資金提供をしたほか、7名からなる医療チームを派遣。マウレ州パラル病院の入院機能回復に向けて病院スタッフと共に活動しました。  また津波被害が深刻だった沿岸部の復興を支援するために、漁業に欠かせないボートやエンジンの配付を行いました。災害から1年以上経った今、漁に出るボートの数は増え、漁村にも活気が戻ってきました。地域の人たちが自らの力で生活を立て直していけるよう、支援は続けられていきます

日本赤十字社の活動

緊急支援

入院機能の回復のために支援したパラル病院関係者からは「遠く離れた日本からかけつけ、一緒に活動してもらったことが心の支えになった」と今でも感謝の声が寄せられます。

復興支援

【漁民へのボートやエンジンの配付】

沿岸部の復興には生業の再開が最優先であるとの判断から住居・家財・ボートや漁具をなくした161名に対し、ボート67隻、エンジン147台の配付行いました。支援を受けた人からは「代々受け継がれてきた漁を絶やさずに海に戻ることができ、夢のようです」と喜びの声が届きます。

【漁業関連団体への支援】

沿岸部での漁業が再開していく中、漁業関連施設や生産加工施設を整備し、被災した住民の雇用機会をつくることが課題であることから、施設の運営に携わる漁業関連団体への支援を行っていきます。

【災害対応能力の強化】

沿岸部のコミュニティを対象として防災・救急法の普及、チリ赤十字社の組織強化やボランティアの育成を支援しています。

救援金の使途

お寄せいただいた救援金総額 6億2,900万円
緊急救援
医療資機材・職員の派遣等:1億2,200万円 国際赤十字を通じた支援:2,000万円
復興支援
ボートやエンジンの配付:2億200万円 漁業関連団体への支援:1 億9,300万円
災害対応能力の強化:2,600万円 職員の派遣等:3,800万円
事業管理費等:2,800万円
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朝日新聞 2011年11月26日掲載
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日本赤十字社からのお礼

皆さまからお寄せいただいた寄付により、 中国大地震、ミャンマー・サイクロン、チリ大地震の 緊急・復興支援活動を実施することができました。 ご協力いただきましたすべての皆さまに 心から感謝を申し上げます。東日本大震災では、 この3カ国を含む世界120以上の国や地域から 日本にあたたかい支援が寄せられました。 日本赤十字社は、世界の赤十字の一員として、 これからも皆さまの「苦しんでいる人を救いたい」という 気持ちを大きな力に、国際活動を行っていきたいと思います。 私たちの願いは、助け合う気持ちで世界がつながっていくことです。 今後とも、皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

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